DTPとシステムの関係

DTPシステムの選定

 DTPの環境は、利便性を考慮したシステムとして発展してきました。さまざまなハードやソフトを利用するため、データの交換方法やシステムの操作方法が重視されます。さらに業務効率なども配慮し、システムを設計することで、ハードやソフトの各々が持つ機能を最大限に活かすことができます。

 さらに、周辺機器のインターフェイスやネットワーク接続、データベースの有無にも気を付けましょう。状況によっては、他のシステムと連携することもあります。

システムの導入手順

システムを導入する際には、

  1. 業務分析
  2. システム(ハードやソフト)選定
  3. システム導入テスト
  4. 導入システム決定

といった手順で行うとよいでしょう。

 業務の質や量、流れ、予定、人材、支出などを分析し、既存業務と比較した場合の改善目標もしっかりと設定してください。この改善目標をもとに、複数の候補からシステムを選定し、移行計画を立案しましょう。

 また、導入テストは、たいへん重要です。システムに合わせたトレーニングやメンテナンスに関する計画も考えます。導入テストの結果を考慮し、移行計画と運用上の要点についてまとめましょう。

 業務に最適化したDTPシステムを構築するためには、従来の方法を踏襲するだけでなく、時には大きな変更が必要となることもあります。

経済性評価

 DTPに関するシステムを構築する際には、直接的な支出についてのみ考えれば良いという訳ではありません。製造する印刷物の市場規模や競合など、マーケティング的な視点も必要になります。さらに、システム化による業務フローの見直しは、従来のフローが完全に置き換わるとは限りません。効率や支出などについても十分に勘案しましょう。総合的な経済性を考慮する視野を持てるよう、常に意識することを心掛けましょう。また、複数のシステムに対するテストを行い、その結果を比較することで、採用を決めることも大切です。